I マンション
京都のマンションです。以前在籍していた矢持建築事務所で設計主任として担当したものです。
外観
外壁はピンク系のモザイクタイルです。正面の室外機置き場の手摺りはステンレスFB、パンチングでデザインされて、ワンポイントになっています。
エントランスへのアプローチです。
コンクリート打ち放しの円柱がそのアプローチを誘導、演出しています。
右には車椅子用のスロープがあり、正面扉には車椅子保護のキックプレートをパンチングメタルでR型にデザインしました。「機能とデザインの融合」というとちょっと大げさですね。
エントランスへのアプローチの夜景です。
内観
エントランスホールのメールコーナーです。
近代和風、壁上部の濃いグレー色のボーダーは鴨居を表現、その上は和紙入りガラスで内側に照明を内蔵して間接照明としています。
メールBOXも特別シルバー色にして壁は全てシルバー色に統一しました。近代和風というよりスターウォズの世界やな、とも言われます。
エントランスホールの宅配BOXです。
メールコーナー同様にシルバー色としました。カウンターも同様のパネルとしてあります。また、間接照明にこだわり、案内板を浮かして取り付けてあります。
エントランスホールです。
曲面の壁はモザイクの石貼(御影石、大理石の模様貼)、白~黒色のグラデーションの模様貼りでデザインしました。シルバー色のアルミパネルの他はしっくい風に白色のプラスター塗りとしました。天井も白で、間接照明を多く採用しました。ダウンライトもシンプルなものとし出来るだけ設備機器が突出しないようにしました。
正面に見える扇型の壁は床の間を表現しています。壁を浮かし(コンクリート増し打ち)間接照明を仕込んで浮きを強調しています。円型の列柱により、通路状に使われる空間とたまりの空間をさりげなく分けています。
曲面のモザイク石貼の下部は間接照明を入れ、浮いた壁をより強調しています。触ってみたくなるような曲線の壁となっています。